■ 三代 村瀬治兵衛 漆芸展 JIHEI MURASE EXHIBITION
■ 2013年 7月 4日(木)~ 7月 9日(火) 10:00~17:00
*最終日は16:00まで
■ 会場:画廊イタリア軒(新潟市ホテルイタリア軒B1F)
新潟市中央区西堀通7番町1574
■ 作家在廊:会期中全日
■ ごあいさつ
ぎゃらり栗本さんにて2回目の個展を開催させて戴くご縁を頂き、有難く感謝申し上げます。
前回展示の時には、お陰様で多くの方々と、現代の生活空間におけるお茶のあり
方につきまして、さまざまなご意見をいただくことができました。
正直、新潟の茶文化の豊かさ、懐の深さを感じ、大変よい刺激になりました。
木地師を祖先とする私共の仕事の特徴は、生の木を荒取ることから始まります。
鉈道具でザクザクと生木を荒く型取ったときのみずみずしい姿は躍動感があります。
面削ぎの作品はいきいきした、いわば生気を捉えることに重点をおいて取り組みました。
茶器・菓子器・食籠などは荒取りした素材から5年以上寝かせ、轆轤挽きや彫刻
によって仕上げをいたします。日本の希少な良材に出会うことは、性格も良く、
容姿端麗な佳人に出会うより難しい現代です。
出会えたら、それぞれの木の素材にあった用途を選び、木地をいかしきれるよ
う、美しい骨格の作品をめざします。いまの生活空間でいき、暮らしによりそう
お茶のあり方を試みる展覧になればと思っています。作品を通じて、会話を深め
ることが出来れば何よりの勉強になります。
どうか少しでも多くの皆様にご高覧賜りますよう、お願い申し上げます。
平成25年初夏 村瀬治兵衛
■ 村瀬治兵衛 略歴 (MURASE JIHEI)
1957年 東京に生まれる
1975年 東京都立芸術高等学校卒業
1980年 東京造形大学彫刻科卒業
2001年 三代目治兵衛襲名、木地師として七代目を継ぐ
2009年 大徳寺妙喜庵・待庵の炉縁制作
2010年 「現代工芸への視点 茶事をめぐって」展出品
(東京国立近代美術館工芸館)
2011年 ぎゃらりい栗本にて個展
全国各地にて個展を中心に作品発表を続ける