三代 橋村 萬象 HASHIMURA BANSYO Ⅲ

唯一の「木具師」として千年来の技を伝え残すの職人である橋村萬象家。樹齢200年以上の銘木である、吉野杉・秋田杉・尾州檜の希少な材を用いて、繊細で熟練した仕事による曲物を制作されています。美しい直線が幾重にも現れた美しい白木の木目。「折撓」、「置上」、「片木目」などによる格調高く素朴な佇まい。
「伝統を受け継ぐことは、その時代に合った新たなスタイルを創造すること」
そう話す当代萬象の仕事は、洗練された瀟洒な風韻を醸し出しています。

橋村萬象 京都 木具師 有職

< 経歴 >

1995 先代萬象の長男として京都に生まれる
祖父である初代萬象に師事
後に日本画家山本紅雲に師事
曲物制作に加え胡粉による置上や色絵付けを手掛ける
三代萬象を襲名
2011 ぎゃらりい栗本にて個展(同2015、2019)

橋村家は平安遷都の時、奈良より皇室の共をして京都に移住。以後、橋村又左衛門の名で名字帯刀を許され、数十代にわたり御所禁裏御用の「有職御木具師」として幕末まで皇室の御用を賜る。東京遷都以後、公家の御用を賜りながら「茶器木具師」として茶道具を作り始める。茶器木具師となり三代目の又左衛門が大徳寺管長より「一刀萬象」(一の刀より萬の象を作る)の名を拝受し、萬象を名のる。

平安遷都 「有職御木具師」 橋村又左衛門 ~
江戸幕末 「茶器木具師」  初代 又左衛門
              二代 又左衛門
              三代 又左衛門(後の初代萬象)
              初代 芸誉萬象
              二代 清岳萬象
              当代

作品がありません。