土田 健 TSUCHIDA TAKESHI

千家十職の袋師土田家という名跡に生まれた土田健さん。
十三代半四郎(隠居名:友湖)を継いだ兄に対し、焼き物という素材を通して茶の湯と関わる道を選びました。唐津での修行を経て、北に月山、南に朝日連峰の両雄に抱かれた山形県大井沢の地で、素朴で茶味ある道具を制作しています。
ざんぐりとした粗い土味に、しっとりとした穏やか釉肌。京都の気品と唐津の技術、そして山形の風土が織りなすハイブリッドな焼き物は、道具としての意義を真摯に追及するする独自性ある作品世界となっています。

< 経歴 >

昭和47年 十二代土田友湖の次男として京都市に生まれる
平成 7年 佛教大学文学部仏教学科仏教学専攻 卒
平成11年 京都府立陶工高等技術専門校成型科 修了
平成12年 京都市窯業試験場陶磁器コース 修了
平成12〜16年 唐津にて修行
平成19年 月山麓 大井沢の地に「聴雪窯」開窯
平成23年 山形市にて初個展
平成26年 北村美術館(京都市)木下館長より「大井沢焼」命名賜る
令和 6年 ぎゃらりい栗本にて個展

全国各地にて、個展を中心に作品発表を続ける