福野 道隆 FUKUNO MICHITAKA

江戸時代から続く焼き物の郷・茨城県笠間市箱田。おだやかな田園風景を横切り、木々が生い茂る山道を抜けた先に福野道隆さんの工房があります。地元の赤土に化粧掛けをし、朴訥とした布目をキャンパスに描かれる赤絵絣紋の素朴で柔らかな風韻。下絵と上絵を組み合わせ、幾度も焼成を繰り返して育まれる拘りのテクスチャー。丹念に描かれた一筆一筆が、独自の文様世界として浮かび上がります。布目を定着させるために素焼を2回、本焼1回、上絵焼成を色の数だけ行うという手間の掛かる仕事です。

福野道隆 笠間 彩色

< 経歴 >

1970 埼玉県岩槻市に生れる
1993 伊藤東彦氏に師事
2005 文化庁新進芸術家研修員として石川県九谷にて研修
2006 伝統九谷焼工芸展 新人賞、能美市美術展 大賞
伝統工芸新作展 東日本支部賞
2009 茨城工芸会創立八十周年記念賞
2010 一水会陶芸部会展 佳作賞
2012 伝統工芸陶芸部会展 四十回記念賞
2014 陶美展 優秀賞
2015 東日本伝統工芸展 鑑査委員、陶美展 奨励賞
ぎゃらりい栗本にて個展

全国各地にて個展開催
日本工芸会正会員、日本陶芸美術協会会員・茨城工芸会会員