中村 卓夫 NAKAMURA TAKUO

昭和を代表する茶陶作家・二代中村梅山の次男として生まれ、現代味溢れる独自の美意識で存在感を示す中村卓夫さん。他人と同じことをしても意味がない・・・と、轆轤を用いない独創的な制作工程。「造るのではなく、壊すところからはじめる」、「オブジェから器に」と、他の作家にはない深い思想と哲学を感じる作品は、光琳の意識した九谷様式の雅な絵付けと相まって、繊細で格調高い佇まいを感じさせます。

< 経歴 >

1945 石川県金沢市生まれ
1978 父 二代中村梅山に師事
1982 名古屋工業試験場瀬戸分室で釉の研究を行う
1984 イタリア・国立ファエンツァ陶芸美術学校で学ぶ
2004 WEDGWOOD「ジャパネスク」シリーズ製作
2006 大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ出品
2011 現代工芸アートフェア出品
2012 ぎゃらりい栗本 陶のかたちⅨ出展

主なパブリックコレクション:
金沢21世紀美術館・メトロポリタン美術館(New York)
個展を中心に作品発表を続ける