武末 日臣 TAKESUE HIOMI

九州最北端の国境の島・対馬。その地において高麗李朝陶磁を手本とした素朴ながらも野武士のような存在感ある作品を手掛ける武末日臣さん。代々「対州国島大国魂神社」の神職という肩書きをもちながら、三十代半ばから彼の地に幾度も渡り古窯の発掘・調査を繰り返す中で、独自の高麗李朝陶磁を志しています。古陶磁の小さな陶片を師とし、山中での採掘から土作り、成形、焼成にいたるまでをたった一人でこなす淡々とした日々の積み重ね。かっては朝鮮半島と陸続きであった対馬の風土をベースに、玄人好みの魅力的な作品を制作されています。

武末日臣 対馬 井戸 李朝

< 経歴 >

1955 長崎県対馬に生れる
1973 上対馬高校卒業後、上対馬役場に勤務
1989 高麗李朝陶磁研究のために渡韓
井戸、三島などの古窯跡の発掘調査を行う
以後、毎年渡韓し、調査研究に携わる
1990 武末家が代々務める
「対州国島大国魂神社」の神職となる
1994 対馬大浦に築窯
2008 ぎゃらりい栗本にて個展
2011 ぎゃらりい栗本にて個展
2015 ぎゃらりい栗本にて個展

その他全国各地にて個展を中心に作品発表を続ける